ペット火葬後は分骨していい?
2022/07/22
現在は、さまざまな理由でペット火葬後に分骨を望む人がいます。この記事では、分骨の是非や分骨に適した容器、分骨の注意点をご紹介します。ペットの分骨を検討している人はぜひご覧ください。
分骨しても問題はない?
結論から言うと、ペットのお骨を分骨しても問題はありません。中には「お骨に魂が宿っているので、分骨したらペットが成仏できなくなるのでは?」と心配する人もいるでしょう。しかし、お骨にペットの魂が宿っているわけではないので、心配する必要はありません。
また、仏教でも分骨はよくないという話はありません。分骨は、古来より行われてきた伝統のある方法です。お釈迦さまも八等分に分骨され、10か国の王によってそれぞれの土地に持ち運ばれたと言います。
「離れて暮らしている家族それぞれでペットを供養したい」「お骨の一部を常に身に着けておきたい」などの理由があれば、安心して分骨してくださいね。
分骨のベストなタイミングとは
分骨の時期に関しては、とくに決まりはありません。ただ、火葬後に骨壺に納める前に分骨するのが一般的でしょう。他にも、四十九日が終わった後や、散骨をする前に分骨をしてもよいでしょう。
ただし、一度合同供養塔へ納骨してしまうと分骨はできないので、注意が必要です。
分骨に適した容器は?
分骨に適した容器は、湿気が入らないことや錆びないこと、コンパクトなことなどの条件が必要となります。分骨用とされている市販の容器にもさまざまなものがあるので、検討してみましょう。
分骨用骨壺
ペットの分骨用骨壺は、最近ではデザイン性が優れ、かわいい置物のようなものがたくさん販売されています。犬や猫の置物の骨壺や、ハンバーガー型の骨壺までありますよ。素材も陶器製のもや金属製、ガラス製のものなどがあります。
分骨用カプセル
サイズが5cm程度の、ペットの分骨用カプセルもあります。側面にメッセージを入れられるタイプや、キーホルダーにできるタイプもありますよ。用途に応じて選んでくださいね。
分骨用ペンダント
ペットの分骨用ペンダントも販売されています。こちらも、サイコロ型やハート型、リング型などさまざまな形のものがあります。いつも身に着けられるペンダントなら、ペットの死後もペットを身近に感じられますね。
ペットの分骨の注意点
お骨を素手で触らない
ペットの分骨をする際には、決して素手では触らないようにしましょう。素手で触ると、汗などの水分が骨に付着し、カビや汚れの原因になります。お骨に触るときには、手袋やきれいな箸を使用してください。
湿気を避ける
お骨を保存するときは、できるだけ風通しのよいところにしましょう。水回りに置くのは控えたほうがよいでしょう。
骨壺は密閉されているように見えて、フタと入れ物の間に隙間があります。そのため、湿気の多い場所に保管していると、カビが発生することがあるのです。一度カビが発生すると、そこからカビが繁殖してしまうので、気をつけてくださいね。
結露に気をつける
気温の変化で骨壺に結露が生じることもあります。すると、骨壺の内部に水分が溜まってしまうので注意が必要です。予防をするには、シリカゲルなどの吸湿剤を骨壺の底に入れましょう。
まとめ
ペット火葬後に分骨することは、問題ありません。分骨をしたためにペットが成仏できなくなることはないので、安心して分骨してくださいね。
ペットの分骨で注意する点は、素手で触らないことや、湿気・結露を避けることです。素手で触ったり、湿気の多い場所に保管したりすると、お骨にカビが生えることも。そうならないためにも、保管場所には気をつけてくださいね。
最近は従来の骨壺だけでなく、カプセルやペンダント型の骨壺も販売されています。用途や好みに従ってよく検討して選びましょう。