ペットの葬儀業者を営むには許可が必要?資格や業者の選び方もご紹介
2023/04/07
「怪しい業者に依頼したくないのだけれど、ペットの葬儀業者は許可制?」
「葬儀業者のホームページで資格を持っている人を見かけたけれど、どんな資格なの?」
ペットの葬儀業者を調べているあなたは、こんな疑問を抱えていませんか?
また、愛する家族とのお別れをきちんとするためにも、ペットの葬儀業者選びに失敗したくない飼い主さまも多いことでしょう。
そこでこの記事では、ペットの葬儀業者を営むには許可が必要なのかを説明したうえで、ペット葬儀に関わる資格や信頼できる業者の選び方についてもご紹介します。
葬儀業者を選ぶポイントを知りたい方はもちろん、ペットの葬儀業者を開業したいという方も、ぜひ最後までご覧ください。
ペットの葬儀業者を営むのに特別な許可は必要ない
2023年4月時点では、ペットの葬儀業者を開業するために必要な届け出はありません。人においては墓地や埋葬に関する法律がありますが、ペットはその法律に適用されないので、特別な許可を得なくてもペット霊園を開業できます。
しかし、許可制ではないことでペットの葬儀業者と飼い主さまとの間でさまざまなトラブルが起きました。
ペット葬儀に関するトラブル
ペット葬儀に関するトラブルは、主に次の5つです。
・金額
・火葬方法
・ご遺体の扱い
・遺骨の扱い
・近隣トラブル
最も多いトラブルとされているのが、高額な葬儀費用です。はじめの見積もりより多く請求されないためにも、追加料金が発生するのかも含めて契約書をよく確認してください。
さらに、火葬方法や遺骨返却のミス、火葬されずに放置されたというトラブルもあります。この場合は、火葬に立ち会うことでトラブルを未然に防げるかもしれません。
また、訪問火葬に多いのが火葬の煙や臭いなどの近隣トラブルです。しかし、スターペットセレモニーの火葬車は、無臭・無煙・ダイオキシンを発生させない火葬炉を使用しておりますのでご安心ください。
場合によっては許可が必要
上記のような「トラブルが発生したのは明確な規制がないから」ということで、近年では独自に条例を設ける自治体が増えています。具体的には、ペット霊園を設置する場所の基準や火葬車の使用制限などです。
また、自治体の条例とは関係なく、火葬炉を設置する場合は消防法により届け出が必要なケースもあります。
このように、自治体や設備によっては許可を得る必要があるため、いつでも誰でもペットの葬儀業者を開業できるわけではないのです。
動物葬祭ディレクター
ペット葬儀業者に関するトラブルを防ぐため、自治体によっては条例が定められていることを説明しましたが、同じような目的で日本動物葬儀霊園協会が動物葬祭ディレクターの検定試験を実施しています。
動物葬祭ディレクターとは、火葬の知識からペットロスまでペットの葬儀に関する幅広い知識を学習し、試験に合格したスタッフです。正しい知識を持ったスタッフの方が、より安心して葬儀を任せられますよね。
スターペットセレモニーにも、2級の動物葬祭ディレクターがいます。
業者を選ぶ際に注意したい7つのポイント
ペットの葬儀業者を選ぶ際は、先ほど紹介した動物葬祭ディレクターが在籍しているかどうかも1つの目安になるでしょう。ただ、それだけでは不安という方もいるかもしれません。
そこでこの章では、後で後悔しないための業者を選ぶ際に注意したい7つのポイントをご紹介します。
1. スタッフの対応
飼い主さまへの対応が悪いスタッフは、ペットのご遺体や遺骨の扱いも雑になる可能性があります。挨拶しない、質問してもきちんと答えてもらえないなど少しでも違和感があった場合は、その業者は利用しない方が良いでしょう。
ホームページや電話でのやり取りだけでは、どんなスタッフがいるのかを把握するのは難しいため、できるだけ事前に見学に行くことをおすすめします。
2. 口コミ
業者選びに失敗しないためには、信頼できる友人や獣医師に紹介してもらうのも1つの手です。葬儀を依頼しようか迷っている業者で葬儀をあげた経験がある方が周りにいるのであれば、業者について聞くことをおすすめします。
また、地域に根ざした獣医師もペットの葬儀業者に関する情報を持っている場合があります。ペットの葬儀について相談できる人がいない方は、1度かかりつけの獣医師に相談してみると良いかもしれません。
それに加えて、ネットの口コミも確認しましょう。なかには、ホームページで口コミや評判を掲載している業者もあります。
実績
ペットの葬儀で最も重要な火葬には、経験と技術が必要です。特に、小動物の火葬で骨を残すのは難しいといわれています。
業者によっては、犬や猫以外の火葬実績がほとんどないケースもあるでしょう。また、訪問火葬の場合は、火葬炉の大きさが限られることから、サイズの大きい大型犬を火葬できない場合もあります。
自身のペットと同じ動物種を火葬した実績があるのか、そもそも火葬してもらえるのか、事前に確認することが必要です。
火葬プラン
飼い主さまが希望する葬儀・供養を行うには、火葬プランも確認してください。火葬プランは、主に次の3つから選べます。
・合同火葬
・個別火葬
・訪問火葬
例えば、合同火葬であれば遺骨が返却されないことが多く、個別一任火葬では立ち合いができません。業者に相談する際は、どのような葬儀(供養方法)を希望するか詳しく伝えましょう。
料金
葬儀の料金が明確にされていないところは、不安ですよね。業者によっては体重別に料金表を提示している場合もありますし、ほとんどが無料で見積もりを出してくれます。
そのため、できれば複数の業者で見積もりをしてもらうことをおすすめします。そうすれば、費用を抑えられますし、相場から離れた金額でないかもチェックできるでしょう。
ちなみに、火葬プラン別の相場は次の通りです。
・合同火葬:5000円~5万円
・個別火葬:15000円~10万円
・訪問火葬:5000円~5万円
一般的に体重が軽いほど安く、合同火葬に比べると個別火葬の方が高い傾向にありますが、料金は業者やオプションの有無でも異なるので、あくまで参考程度にしてください。
施設環境
ペット霊園の場合は霊園や納骨堂が、訪問火葬の場合は火葬車が清潔かどうかも重要なポイントです。気にならないという方もいるかもしれませんが、細かなところまで整備が行き届いている業者の印象は、プラスになることはあってもマイナスになることはないのではないでしょうか。
事前に見学に行けない場合は、口コミやホームページ等の写真をよく確認しましょう。
場所
特に、火葬を依頼した業者が運営するペット霊園や納骨堂に納骨しようと考えている方は、葬儀を行う場所もポイントです。スタッフの対応やサービスが良いからといって、自宅から遠く離れたところに納骨してしまっては、なかなかお墓参りに行けないことになるかもしれません。
また、火葬した施設と納骨する施設が違う場合は、納骨費用に追加の費用がかかることがほとんどです。できれば、自宅から近いところで業者を探すことをおすすめします。
まとめ
この記事では、ペットの葬儀業者を営むには許可が必要なのかを説明したうえで、ペット葬儀に関わる資格や信頼できる業者の選び方についてもご紹介しました。
ペットの葬儀業者を営むには、基本的に許可は必要ありません。そのため、信頼できる業者を見分けるのを難しく感じるかもしれませんが、動物葬祭ディレクターの在籍の有無やこの記事で紹介した7つのポイントは見分ける基準として有効です。
この記事を参考にして、後悔なくペットとお別れをしていただければ幸いです。