ペットのお葬式に適したお花は?
2023/01/09
お葬式は、大切なペットと過ごす最後の時間。
安らかな気持ちで天国へ旅立てるよう、たくさんのお花で飾ってあげたいですね。
でも、お花選びは迷うところでしょう。
ペットのお葬式に適したお花や注意点などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ペットのお葬式におすすめのお花
ペットのお葬式に使うお花に、厳密な規定はありません。
そのため、「あの子が好きだったお花」「あの子と同じ色のお花」など、ペットと何かしらのつながりのあるお花を選ぶ方が多くいます。
ただ、どのお花も魅力的なので、決められずに迷う方もいるでしょう。
そのような時は、ペットのお葬式でよく使われるお花から選んでみてください。
ユリ:花言葉「純粋・無垢」
ユリは人間のお葬式によく使われるお花ですが、ペットのお葬式にもおすすめです。
特にカサブランカという品種は、咲き誇った花弁がとても豪華。凛とした佇まいに広がりのある花びらは、お葬式の場を華やかに彩ってくれるでしょう。
花言葉は「純粋・無垢」。
まるで、元気だったあの子を象徴するようなお花ですね。
カーネーション:花言葉「純真で深い愛情」
母の日のお花として定番のカーネーションですが、ペットのお葬式で使われることも珍しくありません。
花言葉である「純真で深い愛情」は、ペットとあなたが過ごしてきた時間そのもの。お互いに信じ合って、支え合って、体がなくなった後も魂でずっとつながるのです。
亡くなった子と同じ色のカーネーションも良いですし、あえてカラフルにしてもすてきですね。
ひまわり:花言葉「あなただけを見つめています」
悲しく切ない、ペットとの別れの時。
ひまわりを飾ることで、お葬式がポジティブな雰囲気になります。
太陽に似た形は、あの子の明るさを表しているかのよう……。
葬儀は、別れではなく再スタート。隣でぬくもりを感じることはできなくなりますが、心のつながりはこれからもずっと残るでしょう。
「あなただけを見つめています」という花言葉は、旅立つペットへのメッセージといえそうです。
ガーベラ:花言葉「希望・前を向く」
ひまわりと形状が似ているガーベラも人気があります。
鮮やかな色合いで凛と咲いているのを見ると、自然と元気が出てきませんか?
ガーベラの花言葉は、「希望・前を向く」。
飼い主さんに甘えるのが好きだったペットは、天国で寂しがるかもしれません。だからこそ、「希望・前を向く」のメッセージを贈ってあげてください。旅立つ者、残される者……今までつむいできた時間をすべて糧にして、お互いが新しい一歩を踏み出せるように。
チューリップ::花言葉「思いやり」
春の花として代表的なチューリップ。子ども向けの童謡としても広く親しまれていますね。
そのような特性から、我が子のように愛したペットに贈る方が少なくありません。
チューリップは、種類によって色や形が異なります。あなたなら、あの子にどのようなチューリップを贈りますか?
ぜひ、春のようにうららかな気持ちで、ありったけの「思いやり」を込めて……。
カスミソウ:花言葉「感謝・幸福」
花束では、カスミソウはいわば脇役的な存在。主役の花を引き立てるために、謙虚で健気に咲き続けます。
そんなカスミソウは、奥手で人見知りだったペットにぴったり。小さく可憐な花々に包まれて、おだやかな気持ちで旅立てるのではないでしょうか。
カスミソウの花言葉は「感謝・幸福」。
「今までありがとう、天国へ行ってもずっと幸せにね」
飼い主さんの心をカスミソウに込めて、そっと送り出してあげてください。
スイートピー:花言葉「優しい思い出」
レースのようにひらひらした花びらのスイートピー。
香りも甘いので、鼻の利くあの子はきっと喜ぶでしょう。
スイートピーの花言葉は「優しい思い出」です。
お空に昇ったあの子は、天国で他のペットと友達になるでしょう。そのときに、新しい生活を前向きに楽しんでほしいですね。
飼い主さんと離れるのは、ペットもつらいはず。でも過去にとらわれすぎては前に進めません。今までの日々は、「優しい思い出」として胸の大切な場所にそっとしまいましょう。
あの日々があったから、幸せな今がある。ペットはもちろん、飼い主さんもそう思える日が来ますように……。
ペットのお葬式で避けるべき花は?
ペットのお葬式に使うお花に規定はありません。そのため好みで自由にセレクトできますが、いくつかの注意点は意識する必要があります。
ペットのサイズに合った花を選ぶ
あなたのペットはどのくらいの大きさですか?
「ペット」とひと口に言っても、小型から大型までさまざまなサイズがいるでしょう。
一般的に、棺の大きさはペットのサイズに合わせて決まります。
「花が足りない」「花が入りきらない」など思わぬ事態にならないよう、入棺予定の花が決まっているなら、あらかじめ火葬業者に相談することをおすすめします。
なお、咲いている状態の花だけではなく、“花びらを敷き詰める”という方法も好まれています。準備した花が入りきらなかったら、ぜひ花びらでお布団を作ってあげてください。
色が濃すぎる花は避ける
お葬式に使うお花として望ましい色は“淡い色”とされています。
あまり濃い色のお花だと、ご遺骨に色が移ることがあるのでご注意ください。
造花は避ける
造花は、一般的に合成樹脂やプラスチック素材でつくられています。
一緒に火葬すると燃えカスがお骨に付着することがあるので、できるだけ造花は避けるのが望ましいでしょう。
どうしてもという場合は、棺に入れず飾りとして使用してください。あるいは紙でつくった造花なら一緒に棺に入れても大丈夫ですよ。
庭の花は避ける
ペットとたくさんの時間を過ごした自宅。
「あの子は庭に咲いているこの花が好きだった……」なんて思いを馳せることもあるでしょう。
しかし、自然の花には虫がついていることもあります。
お花を入れてすぐに火葬するならそれほど問題はありませんが、安置時間が長いほどご遺体の劣化・腐敗のリスクを高めるのでご注意ください。
どうしてもという場合は、水洗い後に乾燥させてから入れるようにしましょう。
トゲ・毒のある花は避ける
「美しいバラと一緒にあの子を送りたい」という方は少なくありません。
優美な気品を感じさせるバラですが、お葬式に使うお花としてはあまりおすすめできません。
トゲがある植物は攻撃的なイメージを持つため、本来供養向きではないのです。そのため、バラやサボテンなどは避けたほうが賢明でしょう。
トゲをすべて取り除けば問題ありませんが、除去する際に怪我をする危険もあるので、やはり他の花を選ぶことをおすすめします。
また、毒のあるお花も対象外。思い入れがあったとしても、彼岸花や水仙、スズランなどは選ばないようにしてください。
まとめ
ペットのお葬式に使うお花は、「あの子が好きだったお花」「あの子と同じ色のお花」などペットと何かしらのつながりのあるお花を選ぶ方がほとんどです。
厳密な規定はないものの、色が濃すぎたり造花だったりなどお葬式には不向きなお花もあるので覚えておきましょう。
スターペットセレモニーは、大切なペットを真心込めてお見送りをさせていただきます。お葬式のことはもちろん、お花選びについてもお気軽にご相談ください。
お葬式は、ペットと過ごす最後の時間です。
ペットが幸せな気持ちで旅立っていけるように、ぜひとっておきのお花を供えてあげてくださいね。