ペット同士の「ペットロス」とは
2022/12/28
ペットを失った悲しみのあまり、飼い主さんが精神の落ち込みや身体症状を経験することがあります。これはペットロスと呼ばれていますが、近年の研究で人間だけでなくペット同士でもペットロスが起きることがわかってきています。この記事では、ペット同士のペットロスについて解説しています。
ペットロスとは
ペットロスとは、飼っていたペットが亡くなったときの精神的ショックや、身体症状のことを指します。ペットロスはめずらしいことではなく、ペットを飼っていた飼い主さんなら誰でも経験するものです。しかし、中にはあまりの辛さのためにうつ状態になったり、身体的な病気を患ってしまう人もいます。
近年、家族としてペットを迎える人も増えてきました。さらに、医療の発達のために、ペットの寿命は長くなってきている傾向にあります。ペットの寿命が伸びれば、飼い主さんがペットと共に暮らす時間は増えます。しかし、その分亡くなったときの悲しみは大きくなるのです。
通常は人間がペットロスになりますが、多頭飼いでペットを飼っていた場合に、残されたペットがペットロスになることもあります。
ペットのペットロスの症状
人間のペットロスの症状には、疲労感や無気力、気分の落ち込み、不眠、食欲不振、集中力の低下、やる気の低下などがあります。
ペットのペットロスの症状には、食欲不振や夜泣き、遠吠えに加え、元気がなくなったり、亡くなったペットの居場所やお気に入りの場所で過ごしたりすることが挙げられます。
ペットそれぞれの性格や、亡くなったペットとの関係性によっても、ペットロスの程度や症状は異なります。
ペットロスはどのくらい続く?
ペット同士のペットロスは、1か月~6か月未満であることが多いようです。これは、残されたペットの性格によっても異なります。稀に、半年以上ペットロスが続くこともあります。
ペット同士のペットロスの対処法
それでは、ペット同士のペットロスにはどのように対処したら良いのでしょうか? 対処方法をご紹介します。
愛情を注いであげる
仲の良いペットであれば、これまではペット同士でじゃれ合ったり眠ったりしていたと思います。その相手がいなくなってしまったので、これからは飼い主さんがたくさんペットとの時間を過ごしてあげましょう。
一緒に遊んであげたり、一緒の布団で眠ったりしてあげると良いですね。そうすれば、ペットの悲しみもまぎれるでしょう。また、残ったペットに愛情を注ぐことで、飼い主さん自身の寂しさも薄れていきますよ。
食欲の低下に注意する
あまりにも悲しいことがあると食事をとれなくなるのは、犬や猫にもあり得ることです。残されたペットの食欲が低下していないかどうか、注意するようにしましょう。
もしあまり食べていないようであれば、ペットの好きなものをフードに混ぜて与えたり、飼い主さんが手で直接食べさせてあげたりと工夫しましょう。長引くようであれば、獣医さんに相談してみてください。
あまり落ち込みすぎない
飼い主さんがあまりにも落ち込んでいると、残されたペットも飼い主さんの感情を察知して、悲しい気持ちになります。とくに、感受性が豊かな子はその傾向が強いです。
ペットが亡くなってからしばらくの間は悲しいのは当然ですが、思いっきり悲しんだら後は気持ちを切り替える事が大切です。残されたペットの前ではいつも通りふるまってあげましょう。
新しいペットを迎える
ペットロスの人の多くは、新しくペットを迎えることで精神的に楽になります。新しい子を迎えることによって、ペットを失った悲しみが癒され、前を向いて生きられるようになります。人間がそうなのですから、ペットも同じではないでしょうか?
まとめ
ペット同士のペットロスについてご紹介しました。人間だけでなく、ペット同士でもペットロスの状態になることがあります。
対処法としては、飼い主さんが残されたペットに愛情を注いであげることや、食欲の低下に注意してあげること、飼い主さん自身があまり落ち込まないことが挙げられます。賛否両論ありますが、新しいペットを迎えることも効果的ですよ。