ペットの葬儀は業者を利用するべき?亡くなった後の供養の流れをご紹介
2023/04/07
「ペットの葬儀ができるのは専門業者だけ?」
初めてペットの葬儀について調べている方は、こんな疑問を抱えていませんか?
また、そもそもペットが亡くなったときに何をしなければならないのか分からないという方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、そもそもペットの葬儀をやるべきかどうかを説明したうえで、ペットの葬儀を依頼できるところや亡くなった後の流れについてご紹介します。
ペットが亡くなってから焦ることがないように、ペットときちんとお別れをしたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
ペットの葬儀を行うかは飼い主さま次第
近年、“ペットは家族”という認識が浸透してきて、ペットの葬儀を行う業者も増えてきました。しかし、なかにはまだ「ペットに葬儀は必要ない」と考えている方もいて、ペットの葬儀をどうするべきか悩んでいる飼い主さまもいるかもしれません。
しかし、ペットの葬儀に関する明確な決まりはないため、ペットの葬儀をするかしないかは飼い主さまが決めたので問題ないのです。
ちなみに、男女391名を対象に行われた調査(2023年)によると、「ペットロスをどのように乗り越えたか?」という質問に対して、約3割が「後悔のない葬儀を行う」と回答しました。ペットの葬儀をしないという選択肢もありますが、ペットのためだけでなく飼い主さまの気持ちを整理するという意味でも葬儀を行うことをおすすめします。
参照:<ペットの飼育経験のある391名に聞く「ペットロス」に関する意識調査> ペット飼育者の約7割が「ペットは家族と全く同等」「ほぼ同等」と回答 ペットロスを乗り越える方法第1位は「写真や思い出の品を飾る」|株式会社サンセルモのプレスリリース (prtimes.jp)
ペットの葬儀は専門業者とお寺でできる
ペットの葬儀は、専門の業者だけでなく、いくつかのお寺で行うことが可能です。
専門業者
ペット霊園やスターペットセレモニ―のように訪問火葬を行う専門業者にて、ペットの葬儀を行えます。葬儀の内容や料金は、業者やプランによっても変わるため、事前に確認しておくことが重要です。
お寺
仏教の考えでは、人間と動物は別物です。そのため、すべてのお寺でペットの葬儀を行うことはできませんが、近年ペットの葬儀ができるお寺も増えてきました。
お寺の場合は、ペットを火葬する施設がないために、火葬後の遺骨のみを供養するところも少なくありません。また、納骨ができないお寺もあります。
ペットの葬儀を行ううえで、専門業者とお寺ではどちらの方が良いというわけではありません。次の章で紹介する、飼い主さまが理想とする供養や火葬の方法、プランなどが実施できる施設で葬儀を行いましょう。
理想のペットの葬儀を考える
先ほども紹介したとおり、ペットの葬儀に決まりはありません。そのため、飼い主さまがペットのためにしてあげたい弔い方を自由に選べます。ただし、選ぶ火葬やプランが違えば、ペットが亡くなった後の流れも変わってきます。
よって、まずはどのような供養や火葬の方法、プランがあるかを知りましょう。
供養方法
ペットを供養する方法は、主に次の5つです。
・納骨
・散骨
・自宅供養
・合同供養
・埋葬
供養方法が決まれば、火葬をするかしないかが決まります。火葬すれば、遺骨をお墓に納骨したり、海や山に散骨したり、持ち帰って自宅で供養することもできます。
一方で、私有地であれば、火葬せずにペットの遺体を埋葬しても法律違反にはなりません。特に小動物の場合は、火葬をせずに自宅の庭やプランターに埋葬してあげても良いでしょう。
火葬方法
火葬を行う場合は、火葬の方法を決めます。ペットを火葬する方法は、主に次の3つです。
・合同火葬
・個別火葬
・訪問火葬
合同火葬では、複数のペットたちと一緒に火葬されます。そのため、遺骨が返骨されずに、まとめて合同供養されるケースがほとんどです。
一方、個別火葬は人間と同じように個別に火葬されます。訪問火葬も個別火葬の1つで、火葬車を使うことによって自宅やその周辺でペットの火葬を行える方法です。
ちなみに、2675件のペット葬儀に関するデータをもとにした調査によると、約7割の方が「個別火葬」を希望されていました。訪問火葬を含めた個別火葬では人間と同じように葬儀を行うことができますし、ほとんどが返骨してもらえるので、供養の選択肢が増えるという点でも個別火葬を選ぶ人が多いのかもしれません。
参照:【調査】ペット葬儀の利用実態からわかる現代のペットとの「お別れ方法」|シェアリングテクノロジー株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)
火葬プラン
合同火葬では、基本的に業者やお寺にペットを預けたら自動的に火葬から供養までしてもらえます。一方で、訪問火葬を含めた個別火葬の場合は、一任火葬と立合火葬の2つのプランから選ぶことができます。
一任火葬は火葬からお骨上げまでをプロのスタッフにお任せするプランで、立会火葬は火葬から立ち会い、お骨上げまでをできるプランです。なかには、お見送り式(セレモニー)や読経を行ってもらえる業者もあります。
ペットが亡くなった後の流れ
上記では、ペットが亡くなっても焦らないように、準備として事前に考えておけることを解説しました。では、実際ペットが亡くなった後はどうすればよいのでしょうか。
この章では、多くの方が選択される個別火葬を行う場合の流れをご紹介します。
一般的なペットが亡くなった後の流れは、以下の通りです。
1. 自宅で安置
2. 業者に連絡
3. 火葬(葬儀)を行う
4. 供養
5. 必要な届け出を済ませる
1. 自宅で安置
ペットが亡くなったら、まずはご遺体をきれいにし、火葬の準備を行います。その際は、ご遺体の腐敗を防ぐため、ドライアイスで冷やしたり、部屋の温度を下げたりと工夫してください。
具体的な方法は、別の記事に書いているのでチェックしてみてください。
2. 業者に連絡
飼い主さまが理想とする葬儀が行える業者に連絡し、火葬の日程を決めます。
大切な家族の葬儀を依頼する業者選びは、非常に重要です。ホームページや口コミを確認したり、見学に行ったりして信頼できる業者を事前に選んでおくことをおすすめします。
3. 火葬(葬儀)を行う
予約した日時に火葬(葬儀)を行います。ペットの大きさによっても異なりますが、火葬にかかる時間は30分から1時間半程度です。
火葬の前にお見送り式を行う場合や立会火葬でお骨上げを行う場合は、火葬の時間に加えてさらに時間がかかります。全体では、2~3時間程度かかると考えておくと良いでしょう。
4. 供養
火葬後すぐに納骨・散骨される方もいますが、1度自宅に連れて帰る方もたくさんいます。自宅供養の後、四十九日や一周忌を区切りとして納骨堂やお墓に納骨される方も多いようです。
5. 必要な届け出を済ませる
亡くなったペットが犬、または特定動物の場合は死亡届(保管廃止届出書)を提出する必要があります。犬の場合は、お住いの役所で手続きできます。その際は、鑑札と狂犬病予防注射済票を持って行ってください。
ほかにも、ダウンロードした書類を郵送する方法や電話で受け付けてもらえる自治体もあります。詳しくは、お住いの自治体に確認してください。
まとめ
この記事では、そもそもペットの葬儀をやるべきかどうかを説明したうえで、ペットの葬儀を依頼できるところや亡くなった後の流れについてご紹介しました。
ペットを供養するために重要なのは、飼い主さまの気持ちです。そのため、葬儀をしなくても問題ありません。
しかし、専門業者やお寺で葬儀を行うことで、ペットをしっかり弔えるとともに、飼い主さまの気持ちの整理がつきやすくなります。
この記事を参考に、理想の弔い方を1度考えてみてはいかがでしょうか。