ペットは自分で火葬できる?弔い方や業者を選ぶ5つのポイントを解説
2023/02/15
「ペットは自分で火葬しても良いの?」
ペットの火葬を業者に頼むことに不安を感じているあなたは、このような疑問を抱えていませんか?
結論からお伝えすると、ペットを自分で火葬するのは違法です。ただし、自分でできる弔い方もあります。
この記事では、ペットの弔い方を紹介したうえで、ペットの火葬を依頼する業者を選ぶポイントやその後の遺骨を供養する方法について解説します。
ペットの弔い方について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ペットを自分で火葬するのは違法
ペットを自分で火葬するのは、違法です。
日本の法律においては“ペット=もの”ですので、ペットのご遺体は一般廃棄物として扱われます。そして、個人による一般廃棄物の焼却は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」によって禁止されているのです。
ペットを自分で火葬した場合は、罰則が適用される可能性もあるので絶対にやめてください。
また、自分で火葬する場合は、煙や臭いによって近隣の方とのトラブルになる可能性もあるでしょう。さらに、専用の火葬炉とは違って高温に保つことができないために、ペットをきれいに火葬するのは困難です。
参照:廃棄物の処理及び清掃に関する法律 | e-Gov法令検索
自分でできる弔い方
「火葬以外に自分でペットを弔う方法はないの?」という方のために、違法にならない2つの方法を紹介します。
土葬
1つ目は、土葬です。ペットの火葬を行う業者がなかったころは一般的に行われていた方法で、私有地であればペットを土葬しても問題ありません。
ただし、自宅の庭に埋める場合は、ご遺体の臭いやその臭いによって来る害虫や害獣が問題になる場合もあります。さらに、土壌汚染や水質汚染といった問題にまで発展すれば、風評被害も免れません。
プランター葬
ハムスターや熱帯魚などのプランターに入る大きさのペットに関しては、プランター葬も可能です。プランター葬とはプランターを使って土葬する方法で、引っ越ししても持ち運べるメリットがあります。
ただし、プランター葬の場合も臭いや害虫などの問題が発生します。
上記のように、土葬は業者に依頼する必要がないため費用がかかりませんが、現代の住環境では難しい方法といえるでしょう。
ペットを火葬するなら
ここまでを読んで、自分で土葬するのも難しいことが分かったかと思います。そのうえで、ペットを火葬する際はどうすれば良いのか2つの選択肢についてご紹介します。
自治体
まずは、住んでいる地域の自治体です。自治体によるペットの火葬は、ほかの動物と一緒に行う合同火葬がほとんどで、遺骨が戻ってこないケースがほとんどです。
業者と比べると火葬の費用は安くすみますが、自治体によっては燃えるゴミと一緒に焼却される場合もあります。
ご遺体の回収や取扱いなどは、自治体によってさまざまです。詳しいことは、住んでいる自治体に問い合わせるか、ホームページで確認してください。
業者
愛するペットを丁寧に火葬したい場合は、やはり専門の業者がおすすめです。業者による火葬では、合同火葬だけでなく個別火葬のプランが準備されている場合がほとんどです。
なかには、弊社スターペットセレモニーのように移動火葬車でご自宅までうかがう訪問火葬を行っている業者もあります。
自治体と比べると費用はかかりますが、葬儀に立ち会い、しっかりお別れしたい場合は業者に依頼することをおすすめします。
業者を選ぶうえで注目したい5つのポイント
「ペットを自分で火葬したい」と思った飼い主さまのなかには、悪徳業者がいるといううわさから、業者に任せることに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、信頼できる業者を選ぶために注目したい5つのポイントを解説します。
1. ホームページ
まずは、「自分の住んでいる地域名 ペット 葬儀」と検索して出てきた業者のホームページを良く確認してください。その際、具体的に注目するべき点は以下の通りです。
・会社概要
・実績(特に大型犬や小動物の飼い主さまは注意)
・ホームページが定期的に更新されているか
・資格を持っているスタッフがいるか
・会社の規模
業者によっては、ブログやSNSで発信している場合もあるため、それを参考にするのもおすすめです。
2. 料金
ホームページを確認したら、葬儀にかかる料金を3~5社で比較します。これは、葬儀の費用をおさえるという点でも有効ですが、相場を把握することで適正な価格が分かるというメリットがあります。
特別な理由がないのに、あまりにも料金が相場とかけ離れている場合は注意してください。業者によっては無料で見積もりを出してもらえる場合もあるため、有効に活用しましょう。
3. 口コミ・評判
信頼できる業者を見つける最も確実な方法は、業者を利用したことがある方に紹介してもらうことです。利用して分かったことや不快な体験など、率直な意見を聞くことができるでしょう。
業者を利用した経験がある方が周りにいない場合は、かかりつけの獣医師やトリマーに相談するのもおすすめです。それでも良い情報が得られなければ、ネット上の口コミや評判を参考にしてください。
4. スタッフの態度
スタッフの態度も業者を選ぶうえで、重要なポイントです。どんなスタッフがいるのか、ホームページを見ただけではなかなか分かりません。
この場合は電話相談を利用するか、直接見学することをおすすめします。ただし電話相談の場合は、電話対応専用のスタッフが対応する業者もあるため、1番確実なのは自分の目で確かめることです。
スタッフに分からないことを質問すれば、対応の仕方によってスタッフの人柄も分かるし、疑問も解決するので一石二鳥です。見学する場合は、事前に見学の予約を入れてから訪問するようにしましょう。
5. 清潔さ
ホームページの写真から判断するのはなかなか難しいですが、見学した際は火葬場や霊園の清潔さもポイントになります。汚れた場所では、愛するペットと気持ちよくお別れすることはできませんよね。
また、スタッフの清潔感も確認しましょう。
火葬後の遺骨を供養する5つの方法
業者で火葬した後の遺骨をどうすれば良いのか、供養の方法に悩まれている方もいるかもしれません。ペットを供養する方法は、主に以下の5つです。
・納骨
・埋葬
・散骨
・手元供養
・合同供養
ペットの供養における正解はありません。ペットのことを考えて、飼い主さまの考え方にあった方法を選ぶと良いでしょう。
納骨
納骨とは、お墓や納骨堂に遺骨をおさめることです。定期的にお参りに行けるように、できるだけ近い場所に納骨すると良いでしょう。
埋葬
埋葬とは、遺骨を土に埋めることです。遺骨はご遺体と比べて臭いがないため、自宅の敷地に埋めたい場合は埋葬をおすすめします。
散骨
散骨とは、海や山に遺骨をまくことです。散骨したい場合は、業者に頼んで遺骨をパウダー状にしてもらうと良いでしょう。
手元供養
手元供養とは、遺骨を手元に置いておくことです。ペット用の仏壇を自宅に置いている方もいれば、遺骨アクセサリーを身につけている方もいます。
合同供養
合同供養とは、ほかのペットと同じお墓に納骨されることです。生前ほかの動物が大好きだった、またはさみしがりやだったペットの飼い主さまが選ばれる場合もあります。
まとめ
この記事では、ペットの弔い方を紹介したうえで、ペットの火葬を依頼する業者を選ぶポイントやその後の遺骨を供養する方法について解説しました。
ペットを自分で火葬するのは違法です。また、自分でできる土葬もさまざまな問題があることから、ペットを弔うには専門の業者に火葬を依頼することをおすすめします。
その際は、この記事を参考にして適切な業者を選ぶようにしましょう。愛するペットとのお別れだからこそ、トラブルなく供養できるようにしてください。