個別火葬とは?合同火葬と比較したメリット・デメリットも解説
2023/02/17
「そもそも個別火葬とは?」
「個別火葬と合同火葬はどちらを選べば良いの?」
初めてペットの葬儀をする方は、こんな疑問を抱えていませんか?
この記事では、火葬方法の種類を紹介したうえで、合同火葬と比較した個別火葬のメリットとデメリットを解説します。
愛するペットとのお別れを悔いのないように行いたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ペットの火葬方法
ペットの火葬は、大きく個別火葬と合同火葬の2種類に分けられます。
個別火葬
個別火葬とは、ペットのご遺体を個別に火葬する方法です。個別火葬はさらに、火葬からお骨上げまでをスタッフに任せる「個別一任火葬」と、人と同じように火葬に立ち会える「個別立合火葬」に分けられます。
ちなみに、火葬車で自宅までうかがう訪問火葬も個別火葬です。
合同火葬
合同火葬とは、個別ではなくほかのペットや動物と一緒に火葬する方法です。合同火葬を行うプランの名前を、引き取り火葬(供養)としている業者もあります。
個別火葬の特徴
個別火葬は、「愛するペットの葬儀を、人と同じようにしっかり行いたい」と考える多くの飼い主さまに選ばれている方法です。
この章では、そんな個別火葬の特徴について詳しく解説します。
費用
個別火葬の費用は以下の3つによって変わりますが、比較的高いです。
・火葬プラン
・ペットのサイズや体重
・オプション
合同火葬に比べて個別火葬の費用が高い理由は、スタッフが個別に対応してくれる分の手数料と考えて良いでしょう。
ちなみに、個別一任火葬より個別立合火葬の方が、ペットのサイズが大きいほど(体重が重いほど)、利用するオプションが多いほど費用が高くなります。
場所
個別火葬を行える場所は、飼い主さまが選べる場合もあります。例えば、ペット霊園で行うこともできますし、訪問火葬であれば自宅の庭で行うことも可能です。
ただし、訪問火葬でも安全に火葬できないと判断された場合は、自宅の敷地内での火葬ができません。また「いつもの散歩コースでお別れしたい」と思っている方も、自宅周辺のどこで火葬するのか事前に確認しておくことをおすすめします。
時間
火葬にかかる時間の目安は、以下の通りです。
・大型犬:1時間半~3時間程度
・中型犬:40分~1時間半程度
・小型犬・猫:40分~1時間程度
・ハムスターなどの小動物:30分程度
火葬にかかる時間は業者によっても変わるため、気になる方はホームページや電話で確認してください。
合同火葬の特徴
合同火葬は、「一人で寂しくないようにしてあげたい」と考える飼い主さまに選ばれている方法です。
この章では、そんな合同火葬の特徴について詳しく解説します。
費用
合同火葬の費用は、個別火葬に比べて安いです。特に、自治体による合同火葬は専門業者に比べて安くなっています。
例えば小型犬や猫の場合、業者による合同火葬の料金は15,000円程度ですが、自治体による合同火葬の料金は3000円未満であることがほとんどです。
ちなみに、大型犬などの体重が重い動物は自治体に引き取ってもらえない場合があるので注意してください。
場所
合同火葬は、ペット霊園で行われることがほとんどです。自治体に依頼した場合でも、自治体が委託しているペット霊園で火葬される場合があります。
ただし、自治体によってはゴミと一緒に焼却処分されるところもあるので、事前に良く確認してください。
時間
たくさんの動物が一緒に火葬されるため、火葬にかかる時間はさまざまです。
ちなみに、合同火葬を依頼した場合は、いつペットが火葬されるのか分かりません。火葬されている時間に、ペットが無事に旅立てるようにお祈りしたい方は、スタッフに確認しておきましょう。
個別火葬の5つのメリット
これまでを読んで、個別火葬と合同火葬にはそれぞれどのような特徴があるのか分かったでしょうか?
そのうえで、この章では個別火葬のメリットを5つ解説します。
1. プランを選べる
上記でもお伝えした通り、個別火葬は個別一任火葬と個別立合火葬のどちらかを選べます。さらに、セレモニー(お見送り式)や読経などがオプションとして用意されている場合は、それも選ぶことが可能です。
2. 火葬に立ち会える
個別火葬の中でも個別立合火葬のプランを選べば、人の葬儀のように最初から最後まで立ち会うことができます。
最後のお別れまで一緒にいたい方や人と同じように丁寧に送り出したい方は、個別立合火葬を選ぶと良いでしょう。
3. お骨上げできる
個別立合火葬の場合にのみ、自分でお骨上げができます。その際は、人のお骨上げとは違って、ペットの小さな遺骨を崩さないように箸渡しを行わないケースもあります。
4. 遺骨を返してもらえる
合同火葬では、ほかの動物と一緒に火葬するため返骨されることはほとんどありません。しかし、個別火葬であれば遺骨を返してもらえます。ただし、個別一任火葬の場合は、返してもらえないケースもあるので事前に良く確認してください。
返骨されることで、その後の供養する方法をゆっくり考えることができます。自宅に埋葬・海に散骨・アクセサリーにして手元供養など、お墓に納骨する以外の方法が良い方、または供養する方法がまだ決まっていない方は、個別火葬を選びましょう。
5. 24時間対応可能な業者がある
ほとんどのペット霊園や自治体は、火葬できる時間が限られていますが、訪問火葬を行う業者の中には24時間対応している業者もあります。
日中時間が取れない方は、早朝や深夜に対応してもらえる訪問火葬業者を利用すると良いでしょう。
個別火葬の3つのデメリット
上記では個別火葬のメリットについて解説しましたが、もちろんデメリットもあります。それでは、個別火葬のデメリットを3つ紹介します。
1. 周りの人の目が気になる可能性がある
訪問火葬の場合、周りの人の目が気になる可能性があります。
スターペットセレモニーも含めて多くの火葬車は、社名やロゴを一切記載していないため、見た目は普通の車と変わりません。また、火葬炉は無臭・無煙・ダイオキシンを発生させない特殊な構造になっているため、近所の方に迷惑になるようなことはないでしょう。
ただし、自宅の敷地で火葬をする場合は、外から近所の方が見ることができます。さらに、自分の家の近くで火葬をすることを良く思わない人がいるのも事実です。
訪問火葬の場合は、そういう人からの視線が気になってしまうかもしれません。この対処法としては、ひと目が少ない時間帯に火葬を行う、または近所の方に事前に相談しておくと良いでしょう。
2. ペットによっては対応できない場合がある
特に、小動物の火葬には特別な火葬炉とスタッフの技術が必要なため対応していない業者もあります。特に訪問火葬の場合は、サイズが大きく体重が重い場合も対応できない場合があるので注意してください。
3. 費用が高い
合同火葬とは違い、個別の火葬は時間と手間がかかるため費用が高くなります。なかには、愛するペットの葬儀だから金額は気にしないという方もいるかもしれませんが、できるだけ費用をおさえたい方は合同火葬をおすすめします。
ちなみに、個別火葬でも費用をおさえるポイントは、以下の通りです。
・できるだけ多くの業者の料金を比較する
・オプションを利用しない
・訪問火葬であれば交通費がかからない業者を選ぶ
予算と相談しつつ、信頼できる業者に頼むようにしてください。
まとめ
この記事では、火葬方法の種類を紹介したうえで、合同火葬と比較した個別火葬のメリットとデメリットを解説しました。
個別火葬は、料金は割高ですが、プランによっては火葬に立ち合えますし遺骨も返してもらえます。一方自治体による合同火葬は、個別火葬に比べて安いですが、ゴミと一緒に焼却処分される場合もあるので事前に良く確認してください。
この記事を参考にして、愛するペットと悔いのないようにお別れしましょう。