ペットを土葬する方法とは?注意点も解説
2022/05/31
ペットが亡くなったときは、思い出の場所に土葬してあげたいと思いませんか? 公園や浜辺など、ペットと一緒に訪れた思い出の土地に埋葬してあげたいと思う人も少なくないでしょう。ところが、実はペットを私有地以外に土葬するのは法律違反にあたります。
この記事では、ペットを土葬する際の注意点や方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ペットを土葬するときの注意点
まず初めに、ペットを土葬するときに確認しておきたいことをご紹介します。
法律に反していないか
「ペットとよく訪れた公園にペットを埋葬してあげたい」と思ってはいませんか?
ペットの遺体は法律的には一般廃棄物として扱われています。そのため、公園や賃貸住宅の庭、他人の敷地には埋葬することができません。ゴミの不法投棄と同じく、犯罪になってしまうからです。
ペットを土葬するときは、自宅の庭など必ず私有地にしましょう。
引っ越しの予定はないか
ペットを自宅の庭に埋めると、遺体が骨になるまでには数か月~数年、骨が土に還るまでに数年~数十年という月日がかかります。引っ越しの予定がある場合は、遺体をそのまま残していくか、掘り返さなくてはなりません。
ペットをその土地に残していくのも掘り返すのも、できれば避けたいですよね。引っ越しの予定がないことがはっきりしていれば良いのですが、そうでなければ土葬を考え直すのも1つの方法です。
周りへの配慮はできているか
ペットを土葬にすると腐敗臭がしたり、カラスや野良猫が集まってきたりして、近隣トラブルに発展することがあります。隣家との距離が十分に保たれている場合は良いのですが、そうでない場合は検討し直したほうが良いかもしれません。
また、埋めるときは野生動物に掘り返されることのないように、最低でも1mは穴を掘って埋めることをおすすめします。
ペットを土葬する方法
それでは、実際にペットを土葬する方法をご紹介します。
深く穴を掘る
ペットを埋葬する穴が浅いと、野生動物に掘り返されたり、遺体に沸いた虫が地面に露出したりすることがあります。そうならないためにも、前述したように最低でも1mは穴を掘って遺体を埋葬しましょう。
石灰をまく
石灰は遺体が土に還るのを早めてくれますし、殺菌防臭効果も期待できます。近隣住民への配慮にもなるので、できるだけまいておくようにしましょう。石灰が手に入らない場合は、腐葉土をまきましょう。腐葉土は防臭効果はありませんが、遺体が土に還るのを早めてくれます。
遺体を穴に寝かせる
次に、遺体を穴に寝かせます。ペットと一緒におもちゃやおやつを入れたいと思うかもしれませんが、やめておいたほうが良いでしょう。
化学繊維や化学物質は土に還りにくく、またおやつなどの食べ物は野生動物が掘り出すきっかけを作ってしまうため、何も入れないことをおすすめします。
遺体に土をかける
遺体の上にも石灰か腐葉土をかけ、土を盛りましょう。平らにするのではなく、こんもりと盛るように土をかけます。そうすると、月日がたって遺体が土に還っても、地面が窪むことはありません。
その他の埋葬法
最後にその他の埋葬法をご紹介します。火葬後の埋葬やプランター葬という選択肢もありますよ。
火葬後の埋葬
思ったよりも土葬が大変そうだと思ったら、火葬後にお骨を埋葬する方法もあります。火葬後の埋葬であれば、近隣への迷惑にもなりませんし、野生動物に掘り返されるリスクもありません。
火葬はペット霊園に持って行く方法や自宅に火葬車が来てくれる訪問ペット葬儀を利用する方法があります。
家族や家の状況によってよいものを選択しましょう。
プランター葬
マンションに住んでいる人や、鳥やハムスターなどの小型動物を埋葬したい人は、プランター葬という方法もあります。花を育てるプランターに埋葬する方法で、埋葬した後にそこでお花を育てることもできます。
ただ、プランター葬も土葬と同じく臭いが漏れることがあるので、注意が必要です。
まとめ
ペットを土葬する方法と注意点をご紹介しました。ペットを土葬するのは簡単そうに思えますが、実際はさまざまな注意点があります。ペットを土葬するときは法律を守って、近隣の人々の迷惑にならないように気をつけてくださいね。